【ロンドン部屋探し完全攻略ガイド】一人暮らしからフラットシェアまで:ロンドンで新生活を始めるあなたへ
これからロンドンで新生活をスタートするみなさん、ワクワクと不安が入り混じる今の気持ち、分かります。ロンドンでの暮らしは、日本とは全く違う文化に触れる毎日。それが楽しい経験になるか、大変な経験になるかは、準備次第。
このブログでは、ロンドンでの暮らしと部屋探し事情について詳しくご紹介。「フラットシェアって何?」「どうやって部屋を見つけるの?」そんな疑問にお答えしていきます!
ロンドンの暮らしと部屋探し:日本との違いとは?
ロンドンでの部屋探しは、文化的背景やルールの違いから日本とは大きく異なります。以下、日本と比較したときの主な違いについてご紹介。
家賃に含まれるもの
家賃には管理費が含まれることが一般的
家賃以外に光熱費(水道・ガス・電気)やCouncil Tax(地方税)を別途支払う場合が多いです。ただし、物件によってはこれらが家賃に含まれていることもあるので、確認が必要です。
契約プロセス
不動産会社を通じて、内見から契約までのプロセスが統一的。
多くの場合、オンラインプラットフォーム(SpareRoomやRightmoveなど)を通じてオーナーやエージェントと直接やりとりします。内見予約(Viewing)や契約の流れも、直接自分で行う必要があります。
住居の形態
ワンルームやファミリー向けマンションが主流。
イギリスはシェアハウス文化が普及していて、ロンドンは特に一つの家に複数の世帯が居住していることが多いです。これは経済的な理由だけでなく、イギリス文化の一部でもあります。
一方で、近年は開発が進んだエリアで日本のマンションのようなモダンな集合住宅も増加傾向にあります。これらの物件では、一つの世帯が1フラット全体を占有するスタイルが主流で、カップルや経済的に余裕のある人、家族連れに人気です。
家具の有無(furnished or unfurnished)
家具がついている物件は比較的少なく、賃貸物件は基本的にUnfurnishedが主流。
ロンドンでは、多くの賃貸物件が「Full-furnished」または「Part-furnished」という形態で提供されています。
- Full-furnished(家具家電完全完備)
物件には、ベッド、ソファ、テーブル、椅子、冷蔵庫、洗濯機などの基本的な家具や家電が完備されている状態です。特に短期間の滞在や、すぐに入居したい場合に便利です。 - Part-furnished(一部の家具家電付き)
家具が一部揃っているものの、基本的な家具(ベッドやソファなど)は入っておらず、必要に応じて自分で購入する必要があります。 - Unfurnished(家具なし)
ほとんどの家具がない状態の物件。自分で家具を揃える必要があるので、長期的に住む場合や家具を自分好みにしたい人に適しています。
そもそもフラット(Flat)って何?
「フラット(Flat)」というワードはいわゆるイギリス英語。日本でよく使う「アパート」や「マンション」に相当する言葉が、イギリスでは「Flat(フラット)」と呼ばれています。
アメリカ英語では「Apartment(アパートメント)」が一般的ですが、イギリスではこのFlatが日常的に使われます!
ロンドンでの暮らし:主な5つの住まいの形態
ロンドンにはさまざまな住まいのスタイルがあります。ここでは、ロンドンでよく見かける主な5つの住まいの形態をご紹介します。
Flat share(フラットシェア)
日本人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、ロンドンでは特に若者の間で主流の形態がこの「フラットシェア」。簡単に言うと、日本の「シェアハウス」のようなスタイルで、自分専用の個室を持ちながら、キッチンやバスルームを他の住人と共有する形態です。
フラットシェアの魅力は、何といっても家賃の安さと、まるで海外ドラマ「Friends」を彷彿とさせるような共同生活。フラットメイトと一緒に映画を観たり、料理をシェアしたりすることで、異文化交流や英語の実践の場にもなります。ただし、実際の生活はドラマのようにキラキラしているばかりではなく、価値観やライフスタイルの違いがストレスを生むことも。
鍵となるのは、フラットメイトとの相性。住人同士が協力しお互いのスペースをリスペクトし合える仲であれば、フラットシェアはきっと楽しい経験になるはず。
- 家賃を抑えられる:ロンドンの高い家賃事情を考えると、大きな魅力
- 友達ができやすい:同じ屋根の下で過ごす仲間は、新しい友人になることも
- 異文化交流ができる:イギリスだけでなく、世界各国からの住人と一緒に暮らせる
- 生きた英語に触れられる:日常的に英語を使う環境は、語学力アップにも◎
- プライバシーが少ない:個室はあっても共用スペースは他の住人と使うため、完全な一人暮らしの感覚ではありません
- 相性問題:生活リズムや価値観が異なるフラットメイトがストレス源になることも
- 安全性に注意が必要:特に見知らぬ人と暮らす場合、入居前にしっかりとした確認が必要です(例えば、住人全員と内見時に会う、物件のセキュリティを確認するなど)
肝心のフラットメイト、どうやって見つけるの?と疑問を持っている方、ご安心を。次の章で詳しく解説しています。
En-suite(エンスイート)
フラットシェアの一形態ながら、自分専用のトイレとシャワーが付いているタイプのお部屋。キッチンは他の住人と共有するスタイルなので、フラットシェアで異文化交流を楽しみたいけれど、バスルームだけは譲れない! という方にぴったりです。
このプライバシーの確保には、やはりコストが伴います。一般的にトイレ・シャワーなしの部屋に比べて、En-suiteは月あたり100〜300ポンドほど割高。
よほど仲が良くない限り、バスルームの共有は本当にストレスになりえます…フラットシェアを考えている方で少し予算に余裕がある方は、最初からEn-suiteルームを探すのがおすすめです!
Studio(スタジオルーム)
キッチンやバスルームが自分専用の部屋に備わっている、一人暮らし向けのワンルームタイプ。ロンドンでプライベート空間を最大限確保したい方には理想的ですが、その分家賃は高め。
例えば、ロンドンのZone1~Zone2(中心地)のスタジオルームは、月1500ポンド以上が相場です(2024年11月時点)。郊外に行けば多少抑えられる場合もありますが、それでもフラットシェアに比べるとかなり割高。ちょっと高い家賃を払ってでも、確実に自分のスペースを確保したい方におすすめです。
カップルや友人同士でFlatを借りる
カップルや友人同士で1つのフラットを借りて住むスタイルもロンドンでは一般的。この形態では、完全にプライベートな空間を確保しながらも、恋人や友人と生活費を分担できるというメリットがあります。リビングルームやキッチンを共有するのはお互いの間だけなので、フラットシェアのような見知らぬ人との生活に抵抗がある方にぴったり。
また、家賃は1人でスタジオルームを借りるよりずっと抑えられるのも魅力。契約時には、2人で借りる場合の家賃分担や契約名義の確認をしておきましょう。
Student Accommodation(学生寮)
学生の方には、大学が提供する学生寮(Student Accommodation)もおすすめ。学生寮の魅力は何と言っても費用が明確で管理が楽なこと。家賃に光熱費やWi-Fi料金が含まれている場合が多く、出費が予測しやすいのが特徴です。
学生寮の場合、入寮時に一括支払いもしくは3回払いに分けて支払うスタイルが主流です!
また、学生寮は多国籍の友人と交流できる絶好の場。学生寮でイベントが開催されることも多く、新しい友達作りにはもってこいです。さらに、殆どの寮ではスタッフが常駐しているので、安全面でも安心感があります。
学生寮の部屋形態はさまざまで、前述のようなキッチン・バスルーム共有タイプ、En-suiteルーム、スタジオルームから選べることがほとんどです。
フラット/フラットメイトの探し方
ロンドンでフラットやフラットメイトを探す際、SpareRoomやRightmoveといったオンラインプラットフォームを使うのが一般的です。それぞれの特徴と便利な使い方を簡単にご紹介します!
SpareRoom: フラットシェアやフラットメイト探しに強いサイト
SpareRoomは、フラットシェアやフラットメイトを探す際に便利なプラットフォームで、特に若者や学生に人気があります。フラットシェアの物件が豊富ですが、スタジオルームや1フラット丸ごと借りられる物件も掲載されています。
サイトには、オーナーやそのフラットにすでに住んでいるフラットメイトが空き部屋の入居者を募集する投稿が多くあり、自分の条件に合う物件を手軽に探すことができます!
SpareRoomで得られる主な情報
- 部屋の写真(寝室、キッチン、リビング、バスルームなど)
- 家賃(週・月単位で表示されることが多い)
- デポジットの金額
- 最寄り駅やエリアの情報
- 部屋を借りられる期間
- 現在住んでいる人のプロフィール(年齢、職業、趣味など)
- 入居可能な日付
具体的な使い方と流れ
希望条件(エリア、予算、入居可能日、住居人の性別など)を設定して検索
気になる投稿を「お気に入り」に追加して比較
メッセージを送信し、空室状況や内見の日程を確認
投稿者と会い、部屋や建物、周囲の安全性、住人の雰囲気などをチェック
口約束ではなく、必ず契約書を交わします
フラットメイトの探し方
SpareRoomは物件探しだけでなく、フラットメイトを見つけるのにも役立つツールです。トップページにある”Search for flatmates”をクリックし、希望するエリアを入力すると、そのエリアで同じようにフラットを探している人たちのプロフィールが一覧で表示されます。
年齢、性別、職業などでフィルタリングすることも可能!
各プロフィールには、その人の顔写真や自己紹介、職業(学生または社会人)、年齢、希望する部屋タイプ、家賃の予算、そして入居可能日などが記載されています。気になる人がいれば、メッセージを送ってフラットメイトとして一緒に物件を探すことを提案するのもグッドアイデア。
フラット探しには時間がかかることが多いですが、先にフラットメイトを見つけて一緒に探すと、効率良く理想の住まいに出会える可能性が高まります
Rightmove:賃貸物件全般を網羅
Rightmoveは、Spareroomよりも幅広いタイプの物件を扱っており、一軒家やスタジオルーム、フラット全体の賃貸契約を探す場合に便利。主にエージェントが投稿するため、物件の情報がより正確で信頼性が高いのが特徴です。
Rightmoveで得られる主な情報
- 物件の写真(内装、外観、間取り図)
- 家賃と光熱費の取り扱い(家賃に含まれている場合も)
- 最寄り駅やバス停からの距離
- 契約条件(最低契約期間、入居可能日、ペット可否など)
- 管理エージェントの連絡先
具体的な使い方と流れ
エリア、予算、物件タイプ(フラット、スタジオなど)を設定
複数の物件を比較して絞り込む
希望の物件が見つかったら、メールや電話で内見を予約
物件の状態や周辺環境、契約条件をエージェントに確認
エージェントを通じて契約書を取り交わします
Rightmoveには「Draw a Search」機能があり、地図上で好きなエリアを選んで検索することも可能です!
安全な住まい・フラットメイト探しのコツ
ロンドンでのフラット探しは、快適な住まいを見つけるだけでなく、安全性や住人との相性を確保することも大切。以下に、内見時やフラットシェアを検討する際のポイントをまとめました。
内見時に確認すべきポイント
内見は、単に部屋を見るだけでなく、住む環境や住人との相性を見極める大切なステップです。以下の点をチェックしましょう:
- 住人の態度
- 自分を歓迎してくれる雰囲気かどうか
- 質問に丁寧に答えてくれるか
- 共用スペースの清潔感
- キッチンやバスルームが整頓されているか
- 共有スペースの管理状況をチェック
- 物件の安全性
- ドアや窓の施錠がしっかりしているか
- 周辺エリアの治安や近隣施設、駅やバス停からの距離をチェック
安全性を最優先に考える
住まい探しでは、特に安全面に配慮することが重要です。以下の対策を取りましょう
- 内見は日中に行う
明るい時間帯に内見することで、エリアの雰囲気や周辺環境も把握できます。 - 予定を信頼できる人に共有し、可能であれば同行してもらう
友人や恋人などに内見日時や場所を伝えておき、可能であれば同伴してもらいましょう。 - 契約を急がない
少しでも不安や疑問を感じたら、その場で契約せず、一度持ち帰りましょう。自分で調べたり、信頼できる人に相談した上で慎重に判断することが大切です。
特定の性別限定のフラットを探す(フラットシェアの場合)
知らない異性とフラットシェアをする不安感がある人は、自分の性別限定のフラットを探すことをおすすめします。SpareRoomでは「Women only」や「Men only」といった条件でフラットを絞り込むことができるので、ぜひ活用してみてください。
フラットメイトがどんな人たちか確認する(フラットシェアの場合)
フラットシェアでは、安全面に加えて、ライフスタイルの一致も大切。内見時にフラットメイト全員に会えれば理想的ですが、スケジュールが合わない場合もあります。その際は、以下の情報を物件オーナーや住人に聞いておきましょう。
- 仕事内容とスケジュール:例えば夜勤が多い人や大勢の友達を頻繁に招いてパーティーをするタイプのフラットメイトは、生活リズムに影響を与えるかも。
- 生活ルール:掃除やゴミ出しの分担、訪問者のルールがしっかり設定されているかあらかじめ確認すると安心。
- どんな仕事をしていますか?
- 平日はどんな生活を送っていますか?
- パーティーは多く開催されていますか?
- ルールや共用スペースの使い方について決まりはありますか?
費用の内訳
Deposit(デポジット)
家賃の4~6週間分が一般的。政府指定のDeposit Protection Scheme(DPS)に預けられるため、問題がなければ退去時に返金されます。
Utility Bills(光熱費)
- 電気・ガス・水道代:1人暮らしの場合、月に£100~£150程度
- インターネット:£25~£40程度
Council Tax(地方税)
住む地域や物件の評価額によって異なりますが、1か月£100~£200が目安。学生の場合は免除申請が可能です。
光熱費とCouncil Taxは家賃に含まれているケースもあるので、要確認!
家賃の支払い方法
家賃は月単位で銀行振込が一般的。多くのオーナーがStanding Order(自動引き落とし)を要求します。これにより、毎月の支払いがスムーズに行えます
契約時の注意点
契約書を読むときは、以下を確認
- 契約期間
- 光熱費やCouncil Taxが家賃に含まれているか
- 早期解約時の条件
家具付き物件かどうか
ロンドンでは「Furnished(家具付き)」が一般的ですが、あらかじめ詳細を確認しましょう。冷蔵庫や洗濯機が含まれていない場合もあるので注意。
まとめ
ロンドンでの部屋探しは一見複雑ですが、この記事の情報を参考にすれば自信を持って進められるはず。時間をかけて自分に合った住まいを見つけることで、新生活がより充実したものになるでしょう。Good Luck!