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イギリスとイングランドの違いとは?イギリスは4つの国から成る?意外と知らない英国の仕組み

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「イギリスとイングランドって同じじゃないの?」と思っている方、実はこの2つは別の意味を持ちます。旅行や留学を考えている方はもちろん、ニュースやスポーツ観戦が好きな方にも、知っておくと有益な知識です。

この記事では、イギリスとイングランドの違いを歴史的背景からスポーツ文化、国旗の秘密、さらには祝日や法律の違いまで、詳しく解説していきます!

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イングランド = イギリス?

まず最初におさえておきたいのは、「イングランド(England)」は「イギリス(United Kingdom)」の一部であるということ。では、「イギリス」とは何なのでしょうか?

イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」、通称「UK」。名前が長くてややこしいですが、要するに 4つの国が集まってできた一つの国家 ということです。

では、その4つの国とは?それぞれに特徴があり、文化や歴史、さらには法律まで異なることもあります。

イギリスは4つの国で構成される!

イングランド(England)

イングランドは イギリスの中心的な地域 で、ロンドンをはじめとする大都市が集まっています。

  • 人口も経済規模もイギリス最大で、政治・経済の中心地。
  • ロンドンにはイギリス政府の本拠地である 国会議事堂(ウェストミンスター)バッキンガム宮殿 などがある。
  • 「イギリス=イングランド」と勘違いされがちですが、実際には イギリスの4分の1 にすぎない。

スコットランド(Scotland)

スコットランドは、イングランドの北に広がる美しい自然と独自の文化を持つ地域です。

  • 首都は エディンバラ で、美しい古城や歴史的な街並みが魅力。
  • 独自の法律や教育制度 を持ち、スコットランド独自の議会も運営されている。
  • イギリスからの独立を求める声が強く、過去には独立を問う住民投票が行われたことも。
  • 有名な「スコッチウイスキー」の本場で、美しいハイランド地方には蒸留所が点在。

ウェールズ(Wales)

イングランドの西側に位置し、自然豊かで伝統的な文化を大切にする地域です。

  • 首都は カーディフ。近年はおしゃれなカフェや観光地も増え、注目の都市。
  • ウェールズ語(Cymraeg) という独自の言語があり、道路標識や駅名などに英語と併記されている。
  • ドラゴンが描かれたウェールズの旗 はウェールズの象徴で、スポーツの試合では国旗を掲げる姿が印象的。
  • 雄大な自然が広がり、特に スノードニア国立公園 はハイキングや登山で人気。

北アイルランド(Northern Ireland)

アイルランド島の北東部に位置し、イギリスの一部でありながら独特の歴史を持つ地域です。

  • 首都は ベルファスト。タイタニック号が建造された都市としても有名。
  • アイルランド共和国(Ireland) と陸続きで接しており、歴史的に政治的対立が多かった地域。
  • 近年は和平が進み、観光地としても人気が高まっている。
  • 「ゲーム・オブ・スローンズ」のロケ地として知られ、美しい海岸沿いの風景が魅力。

4つの国のまとめ

国名首都特徴
イングランドロンドン経済・政治の中心、最大の人口を誇る
スコットランドエディンバラ独自の法律や教育制度を持つ、スコットランド独立運動あり
ウェールズカーディフ独自の言語(ウェールズ語)を持つ、ドラゴンの国旗が有名
北アイルランドベルファストアイルランド共和国と国境を接する、歴史的に複雑な背景

どうしてイギリスと呼ぶの?

日本では一般的に「イギリス」と呼びますが、これは ポルトガル語の「Inglez(イングレス)」が語源 で、イングランドを指す言葉が転じたものです。そのため、日本では「イギリス=イングランド」と誤解されることも。

一方、英語では United Kingdom(UK) と言うのが正式で、国際的な場では「UK」の表記が一般的。もしイギリス人に「Are you from England?」と聞くと、スコットランドやウェールズ、北アイルランドの人には失礼にあたることもあるので、注意が必要です。

なぜ4つの国が1つの国に?

イギリスの歴史をさかのぼると、それぞれの地域はもともと独立した王国でした。しかし、長い歴史の中で併合や連合が進み、1707年にイングランドとスコットランドが統合して「グレートブリテン王国」が誕生。その後、1801年にアイルランドも加わり「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」となりました。

ただし、1922年にアイルランドが独立し、現在は北アイルランドのみがUKに残っています。

  • 1536年:イングランドがウェールズを併合
  • 1707年:イングランドとスコットランドが合併し「グレートブリテン王国」に
  • 1801年:アイルランドを併合し「グレートブリテン及びアイルランド連合王国」に
  • 1922年:アイルランド独立、北アイルランドのみがイギリスに残る

イギリスの国旗「ユニオンジャック」の意味

「ユニオンジャック」と呼ばれるイギリスの国旗は、イギリスを構成する国々の旗を組み合わせたデザインになっています。

  • イングランドの旗:白地に赤い十字(聖ジョージの十字)
  • スコットランドの旗:青地に白いX字(聖アンドリューの十字)
  • アイルランドの旗:白地に赤いX字(聖パトリックの十字)

しかし、ウェールズの旗は含まれていません! これは、ウェールズがすでにイングランドに統合されていたためです。

イギリスのスポーツ代表は「イギリス代表」ではない?

オリンピックでは「イギリス代表(Team GB)」として1つのチームで出場しますが、サッカーやラグビーなどの国際大会では事情が異なります。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドは、それぞれ独自の代表チームを持ち、FIFAワールドカップやラグビーワールドカップでは別々の国として出場します。

これは、歴史的に各地域が独自のスポーツ文化を発展させてきたため。特にサッカーはイングランド発祥のスポーツであり、「イングランド代表」 は1966年のワールドカップ優勝経験を持つなど、世界的にも有名です。

同じ「イギリス」という枠組みでありながら、スポーツの場面ではそれぞれが独立したチームを持っている――これは、イギリスの 政治の仕組み にも通じる部分があります。

イギリスの政治体制

「イギリス」は 一つの国 ですが、実際には4つの異なる国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)で構成されています。そのため、政治の面でも完全に一枚岩というわけではなく、それぞれが独自の統治機構を持っています。

ロンドンには イギリス政府(UK Government) があり、そのトップは 首相(Prime Minister)。外交・防衛・経済など、国全体に関わる政策はこのUK政府が決定します。しかし、国内政策に関しては各国に一定の自治権が認められています。

イギリス全体を統治する政府(UK政府)

イギリス全体を統治するのは、ロンドンにある イギリス政府(UK Government) で、そのトップが 首相(Prime Minister) です。外交・防衛・経済政策などの重要な分野は、このUK政府が決定します。国会(Westminster)もロンドンにあり、全イギリス国民が選ぶ議員によって構成されています。

イングランド:UK政府の直接統治

イングランドには 独自の議会はなく、UK政府が直接統治しています。そのため、イングランドの法律や政策は基本的にUK政府が決める形になっています。

スコットランド:スコットランド政府と独自の議会

スコットランドには、エディンバラに スコットランド政府(Scottish Government)スコットランド議会(Scottish Parliament) があります。ファースト・ミニスター(First Minister) というリーダーがいて、教育、医療、警察、司法などの多くの分野で独自の決定ができます。一方、外交や防衛などの分野はUK政府の管轄です。

ウェールズ:ウェールズ政府と議会

ウェールズもカーディフに ウェールズ政府(Welsh Government)ウェールズ議会(Senedd) を持ち、スコットランドと同様に ファースト・ミニスター(First Minister) が率います。ただし、スコットランドほど広範囲な権限はなく、主に教育や医療などの分野に限られています。

北アイルランド:特異な統治体制

北アイルランドは ベルファストに北アイルランド議会(Northern Ireland Assembly) を持ち、ファースト・ミニスターと副ファースト・ミニスター の二人がトップを務めます。ここでは、カトリック系(アイルランド統一派)とプロテスタント系(イギリス残留派)のバランスを取るため、独自の政治体制が敷かれています。しかし、時折政治的対立で議会が機能停止し、UK政府が直接統治することもあります。

イギリスの祝日も4つの国で違う!

イギリス全体の共通の祝日もありますが、実は各国ごとに異なる祝日もあります。

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共通の祝日(2025年)

  • 1月1日(水):元日(New Year’s Day)
  • 4月18日(金):グッド・フライデー(Good Friday)
  • 5月5日(月):アーリー・メイ・バンクホリデー(Early May Bank Holiday)
  • 5月26日(月):スプリング・バンクホリデー(Spring Bank Holiday)
  • 12月25日(木):クリスマス(Christmas Day)
  • 12月26日(金):ボクシング・デー(Boxing Day)

国ごとに異なる祝日(2025年)

  • イングランド&ウェールズ
    • 4月21日(月):イースター・マンデー(Easter Monday)
  • スコットランド
    • 1月2日(木)スコットランド独自の祝日
    • 8月4日(月):スコットランドのサマー・バンクホリデー
    • 12月1日(月):セント・アンドリューズ・デー(St. Andrew’s Day)
  • 北アイルランド
    • 3月17日(月):セント・パトリックス・デー(St. Patrick’s Day)
    • 7月14日(月):ボイン川の戦い記念日(Battle of the Boyne)

こうした違いがあるため、イギリスに住む場合や旅行する際には、滞在先の祝日を確認するのがおすすめ!

まとめ

いかがでしたか? 4つの国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド) で構成されている国イギリス。それぞれの地域には独自の文化や法律、スポーツチーム、祝日があり、「イギリス=イングランド」ではないことが分かりますね。

特にスポーツや政治の場面では、イングランドと他の国が明確に分かれていることが多いので、イギリスについて話すときはどの国のことを指しているのか意識すると、より正確な理解ができます。旅行や留学、仕事などでイギリスに関わる機会があれば、ぜひこの違いを知っておくと役立ちますよ!

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ブロガー
イギリス在住5年目、ロンドン在住4年目の27歳。ロンドンの大学院を卒業し、現在はロンドンにてリモートワークライフを送り中。趣味はカフェやベーカリー巡り、ヨーロッパ旅行。ジブリが大好きで、魔女の宅急便みたいな世界に住みたい!の一心でヨーロッパまで出てきました。
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