パリの地下鉄・バスの乗り方徹底解説!初めてでも安心 観光で役立つ完全ガイド

花の都・パリを歩いていると、あちこちに魅力的な景色が広がります。エッフェル塔を眺め、ルーヴル美術館を訪ね、シテ島のノートルダム大聖堂まで足を延ばす… そんな観光スケジュールに欠かせないのが、やっぱり公共交通機関。
パリは思った以上に広く、徒歩だけで観光地を巡るのは大変。タクシーや配車アプリも便利ですが、コストを考えると毎回使うのは現実的ではありません。そこで頼りになるのが、地下鉄(メトロ)とバス。ちょっと仕組みを理解すれば、観光客でも簡単に乗りこなすことができます。
この記事では、初めてパリを訪れる方にも安心して公共交通機関を利用できるよう、乗り方の基本から便利なアプリの紹介、気をつけたいポイントまで徹底解説していきます!
パリの公共交通機関の特徴
パリの交通網はとても発達していて、観光客にとってもシンプリで使いやすいのが魅力。
市内はゾーン制になっていますが、主要な観光スポットのほとんどは「ゾーン1」にまとまっているので、基本的なチケットやカードだけで十分移動可能!
- 全16路線・300以上の駅があり、市内を網の目のようにカバー。
- 駅間の距離が短く、数分歩けば次の駅が見つかるのが特徴。
- 観光地巡りのメイン交通手段といって間違いありません。

- 地上を走るので、移動しながら街並みを楽しめます。
- 主要観光地を結ぶ路線も多く、観光地を窓から眺められるので、ちょっとした「観光バス気分」を味わえるのが魅力。
- メトロよりも混雑が少ない時間帯もあり、ゆったり移動したいときにおすすめです。

パリのメトロ(地下鉄)の乗り方
日本との違いと特徴

パリのメトロは歴史が古く、駅によっては階段ばかりでエレベーターがないこともあります。スーツケースを持っていると、ちょっと大変かも。
車両も日本の地下鉄に比べるとかなり年季の入ったレトロなものもあり、ドアは自動で開かずボタンやレバーを押して開ける車両もあります😅 最初は戸惑うかもしれませんが、これも旅の醍醐味として楽しみたいところ。
地下鉄の目印
パリの地下鉄は「Métro」のMマークが目印。

Mマークと一緒に色つきの数字が表示されていて、それぞれ路線番号を表しています。

ひと目でどの路線が通っているのかわかるので便利ですね!
また、地下鉄の出入り口には「Métropolitain」と書かれたレトロなサインがある駅も多く、フォトジェニックな写真を撮るのにぴったりです↓

路線
パリのメトロは、路線ごとに番号が振られているのでとてもシンプル。フランス語がわからなくても心配ありません。

「3番線でオペラ座」「1番線でルーヴル美術館」など、観光名所も番号と色で一目瞭然!

日本人にとっては東京の地下鉄よりもずっとわかりやすいと感じるかも😅
チケットの買い方
Île-de-France Mobilités(おすすめ!)
観光客にいちばんおすすめなのが、パリの公式アプリ 「Île-de-France Mobilités」。
スマホにアプリを入れて、クレジットカードでチャージすればOK。紙の切符を買う手間がなくなり、改札では紫色のセンサーにスマホをかざすだけで通過できます。


「切符を失くした!」「券売機の前で迷っちゃった!」という心配もなく、ストレスフリーで旅行を楽しめます!
Navigo Easyカード
「スマホは苦手…」「電池切れが心配」という方には、Navigo Easyカードがおすすめ。駅の券売機や窓口で2ユーロで購入でき、必要な回数分をチャージして簡単に使えます。

駅の券売機または窓口
- カードを読み取り台に置いて画面の指示に従うだけ。窓口でも係員さんにお願いできます。
街の提携ショップ
- RATP提携の売店でもチャージ可能。観光中に立ち寄れて便利!
スマホアプリ(Île-de-France Mobilités / Bonjour RATP)
- NFC対応スマホなら、アプリで購入後にカードをスマホ裏にタッチして転送できますよ。


紙の切符もまだ販売されていますが、失くしやすく徐々に廃止の方向にあるので、カードかアプリを選んでおくと安心!
メトロの利用料金
パリのメトロは、距離や駅数に関わらず、乗車券は一律 2.50ユーロ。日本円に換算すると、およそ 350円程度になります。
短距離でも長距離でも料金が変わらないので、観光客にとってもわかりやすく、気軽に利用できるのが魅力。
改札の仕組み

パリの改札はとてもシンプル。日本と違って「入るときだけ」タップすればOK。紫色のセンサーにカードやスマホをピッとかざすとゲートが開きます。
降りるときはそのまま手押しドアから出るだけ。
アナウンスが聞き取れなくても安心
慣れないフランス語のアナウンス、なかなか聞き取れませんよね。
でも大丈夫。新しいタイプの車両には、通過した駅が光で表示される案内板がついています。どこを走っているのか一目でわかるので安心!

古い路線には表示がない場合もありますが、パリの地下鉄は基本的にスマホがつながるので、Google Mapsで現在地をリアルタイムに確認すれば心配ありません。

「今どの駅だっけ?」と迷うことなく、安心して移動できますよ。
覚えておくと便利な標識
パリの駅構内ではいくつかの単語を覚えておくと役立ちます!
- Sortie = 出口
- Entrée = 入口
- Correspondance = 乗り換え
- Accès interdit = 立入禁止

この4つだけ覚えておけば、駅でキョロキョロ迷うことがぐっと減ります!
バスの乗り方
街並みを楽しむ移動手段

バスは、美しい街並みが有名なパリではただの交通手段ではなく「動く展望台」みたいな存在。
地下に潜ってしまうメトロとは違って、オペラ座やシャンゼリゼ通り、セーヌ川沿いなど憧れの景色を眺めながら移動できます。

観光地をつなぐ路線も多いので、ちょっとした観光バス気分になります🇫🇷
チケットの買い方
チケットの買い方はメトロと同じで、
- Île-de-France Mobilitésアプリ(詳しい使い方はブログの後半へ!)
- Navigo Easyカード(詳しい使い方はブログの前半、「パリのメトロ(地下鉄)の乗り方」 > 「Navigo Easyカード」へ!)
を使用します。もしどうしてもカードがないときは、運転手さんから直接現金でチケットを買うことも可能ですよ。

ただしちょっと割高で、おつりが出ないこともあるので注意してください!
バスの利用料金
パリのバスも、メトロと同じく距離に関係なく一律 2.00ユーロで利用可能。日本円に換算するとおよそ 280円 です。バスは街並みを眺めながら移動できるため、観光気分を楽しみつつ、メトロとほぼ同じ料金で移動できるのが嬉しいポイント。
乗車の流れ

乗るときは前のドアから。入ってすぐのところに紫色のセンサーがあるので、乗車時にアプリもしくはカードをタップします。ここでもタップは乗車時だけでOK。
降車の流れ
降りるときは、基本的に後ろのドアから下ります。赤い停車ボタンを押して合図するのも日本と同じ。慣れればほとんど違和感なく乗れるはず。

Île-de-France Mobilitésアプリの使い方
ではここから、パリでバスや地下鉄を利用する時に1番おすすめのアプリ、「Île-de-France Mobilités」 の使い方をご紹介します!
① アプリをダウンロード
まずはパリの公式アプリ 「Île-de-France Mobilités」 をインストールしましょう。
② アカウントを作成
アカウントを作っておくと、購入履歴の確認やメール通知を受け取れるので便利です。
右下の人型アイコンをタップ → 下にスクロールして地球アイコンを探す → 言語設定を変更しましょう。

③ チケットを購入
アプリ下部のアイコン5つのうち、右から2番目のカートをタップ → 青い「Buy a ticket」ボタンを押すと購入画面に進めます。

選べるチケットは大きく分けてこの3種類:

- Single tickets: 1回きりの移動用チケット。メトロ、バス、トラムなどで単発の移動に使う。
- Day tickets: 1日〜最大7日まで使えるメトロやバスなど乗り放題チケット。滞在日数に応じてまとめて購入可能。
- Package: 一定期間(例:週単位・月単位)で無制限に乗れる定期券。通勤・通学など繰り返し利用する人向け。
旅行者におすすめなのは「Single tickets(1回券)」か「Day tickets(乗り放題券)」。
美術館をじっくり見たり、カフェでのんびりしたりと移動が少ない方は、Day ticketsでは元が取りにくいことも多いので、Single ticketsの方が無駄なく使えるはず。

一方で、観光地をテンポよく回って公共交通をフル活用する予定なら、Day ticketsを選んだ方がお得で便利!
料金の目安
③でSingle Ticketsを選択した場合、このようにメトロチケット、バスチケットを選べる画面に飛びます。Quantityで購入枚数も選択可能。
メトロ €2.5、バス €2。距離に関係なく一律料金です。

④ チケットの使用
- 購入したチケットは「My Space」に表示されます。
- iPhoneは Apple Wallet に対応しており、アプリを開かずにWalletからそのままチケットを読み取れます。とてもスムーズで便利です。
- アプリの「Purchase」または「Tickets」タブから、購入したチケットを確認できます。
- NFC対応のAndroid 8.0以降のスマートフォンであれば、「On my phone」オプションでチケットを直接スマホに保存し、改札機にかざしてそのまま利用可能です。アプリを起動する必要はありません。
メトロやバス利用時の注意点
スリに注意

パリのメトロやバスを利用する際に最も気をつけたいのがスリです。混雑した車内や観光地に向かう路線は特に注意が必要。リュックは必ず前に抱えるようにし、スマホや財布をポケットに入れっぱなしにしないことが大切です。
検札とマナー
パリでは抜き打ちで検札員が乗り込んでくることがあります。その際に有効なチケットを提示できなければ、高額の罰金を科されます。必ずチケットやカードを所持しておきましょう。
また、車内での飲食は基本的にマナー違反です。香りの強い食べ物を持ち込むのも避けたほうが無難です。
夜の利用
メトロは深夜0時前後まで運行していますが、夜遅くの利用は治安面で不安を感じることもあります。23時を過ぎる移動はタクシーやUberなどの配車アプリを利用すると安心です。
おわりに
パリの公共交通機関は、慣れるととてもシンプルで便利。アプリやカードを活用すれば、切符を買う手間もなくスムーズに観光地を移動できます。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、改札の通り方や乗車ルールを理解すればすぐに慣れるはず。むしろ、地元の人と一緒にメトロやバスに揺られる時間は、旅をよりリアルにしてくれる体験です。街の息づかいを感じながら移動するそのひとときも、きっと思い出に残る旅の一部になるはず!