写真付き体験レポ!ユーロスターで行くロンドン~パリの快適列車旅

ヨーロッパの大都市「ロンドン」と「パリ」を約2時間半で結ぶ高速列車、ユーロスター(Eurostar)。ロンドンとパリをわずか2時間半で結んでくれる高速列車は、旅行者にとても人気があります。でも初めて利用する人にとっては、
- どのくらい前に駅に行けばいいの?
- 荷物検査ってどんな感じ?
- 車内は快適なの?
…といった不安もあるはず。
そこで今回は、私が実際に ロンドン(セント・パンクラス駅)→パリ北駅、さらに翌日に パリ→ロンドンと往復したときの様子を、写真とあわせてまとめました。この記事を読めば、出発前のイメージが具体的になるはず!
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ユーロスターの魅力

ユーロスターの魅力は、やっぱり「気軽さ」と「効率の良さ」。
ロンドンとパリの中心部を2時間半で結んでくれるので、飛行機よりずっとスムーズに移動できます。
手続きもシンプルで、到着したらすぐに街歩きを始められるのも嬉しいところ。何より「移動時間そのものも旅の一部」として楽しめるのがユーロスターならでは。

それでは実際に、ロンドンからパリへ向かったときの様子をレポートしていきます!
出発前
到着時間
私が予約したのは、朝7時1分発のパリ行きユーロスター。少し余裕を持って、朝5時40分にはロンドンのセント・パンクラス駅に到着しました。

ユーロスターは飛行機と同じように手荷物検査と出国審査があります。
公式には「60〜90分前に到着を」と案内されていますが、出発前日にユーロスターから届くメールに「混雑状況に応じた推奨到着時間」が書かれているので、それを参考にするのがおすすめ。

ちなみに私は以前、国際線の飛行機感覚で2時間前に到着したことがあるのですが…手続きはものの10分で完了。その後は混み合う待合エリアで座る場所もなく、床で時間を潰す羽目に😅

空港ほど構えず、1時間ちょっと前を目安に到着が基本的にちょうど良いですよ!
出発前の段取り
では出発前の段取りを見ていきましょう!
列に並んでチケットのQRコードをかざすだけ。飛行機のように前もってパスポート情報を入力したり…という必要はありません◎
空港のようにX線検査はありますが、液体の持ち込み制限はなし。刃物や危険物を持っていなければ、すんなり通過できます。
ロンドン出発時は、イギリスとフランスの両方の審査があります。日本のパスポートなら質問もほとんどなく、スタンプを押されて終了。空港よりずっとカジュアルな雰囲気。
混雑期でなければこの一連の流れで 10〜20分ほど。


本当にスムーズで拍子抜けするくらいかも。
出国審査通過後
審査を通過すると、出発を待つ待合エリアへ。ここがセント・パンクラス駅の唯一の難点かもしれません。人の数に比べてスペースが狭く、座る場所がなかなか見つからないのです😅

売店やカフェ(Pretや小さなパブ)はあるものの、どこも行列。なので、あらかじめ駅のコンコースで水や軽食を買ってからチェックインに進むのがおすすめです。

早朝でも営業しているショップがありますよ!
出発の20分前になると、スクリーンにゲート番号が表示され、人が一斉に動き出します。


ゆったりしたエスカレーターをのぼれば、いよいよプラットフォームへ!
いざ乗車!車内の雰囲気
セント・パンクラスの大きなプラットフォームに降り立つと、目の前に現れるのは16〜18両編成の長〜い列車。旅のワクワク感が一気に高まります。

私が利用したのは スタンダードクラス。車内はこんな感じです。
- 座席は飛行機のエコノミーより少し広め。背もたれのクッションもしっかり!
- 各座席に電源コンセントあり(充電できるのは大きな安心!)
- 荷物は頭上の棚か、車両端のラックに置くスタイル
- 車内Wi-Fiあり(ただしトンネルや郊外では不安定なことも)


列車に揺られる2時間半は、短すぎず長すぎず、それぞれ思い思いの時間を過ごせるほどのちょうどよさ。パソコンで作業する人、読書に没頭する人、おしゃべりを楽しむ人、そして居心地の良さにウトウトしている人も。
私も心地よい揺れの中で、いつの間にかうとうと。飛行機のような気疲れもなく、リラックスした時間が流れます。
パリに到着!
2時間半の快適なユーロスターの旅を経て、あっという間にパリ北駅(Gare du Nord)に到着しました。

飛行機と違って、到着後は入国審査も手続きも一切なし。改札でチケットをスキャンすることもなく、そのままゲートを抜けて街に出られるのです。
「ロンドンを出て、気づけばもうパリ」。この感覚は飛行機では味わえないユーロスターならではの魅力。到着したその瞬間から観光をスタートできるのが嬉しいポイントですね。


パリ北駅の建物は、ロンドンのセント・パンクラス駅の華やかさとはまた違う迫力。高い天井と堂々とした柱が並ぶ光景は、どこか博物館のようで、駅そのものが街の歴史を物語っているようでした。
パリからロンドンへ:帰りのユーロスター
観光を満喫した後は、再びユーロスターでロンドンへ戻ります。私が予約していたのは 17:00発の列車。ユーロスターから届いた案内メールの通り、出発の1時間前に駅へ到着しました。

ここでひとつ注意点。
パリ北駅では、ロンドン行きのユーロスターだけ出発ゲートが別の場所にあるのです。
- フランス国内・他都市行き:1階(フランスでいうGフロア)のHall 1
- ロンドン行き:2階(フランスでいう1階)のHall 2の端

駅構内にはイギリス国旗マークとともに「Hall 2 🇬🇧」と書かれた案内表示が出ています。矢印に沿って歩けば迷うことはありません↓

エスカレーターをのぼると、「Départs Londres(ロンドン行き)」と書かれた青いボードが目に入ります。ここで出国・入国手続きを済ませればOK。



日本のパスポートを持っていれば 自動ゲート(eゲート) が使えるので、スムーズに通過できますよ!
待合エリアでの過ごし方
パリ北駅の待合スペースは、ロンドンのセント・パンクラス駅に比べるとずっと広々。カフェや売店もあり、コーヒーを片手にのんびりと列車を待つことができます。
ただし夕方以降は混み合うこともあるので、軽食や飲み物をあらかじめ買っておくと安心です。私は少し早めに入場して、ラテを飲みながら旅の余韻にひたっていました。
ロンドンに到着
2時間半の列車旅を終え、夕方18時半(フランス時間では19時半)にロンドン・セント・パンクラス駅へ。到着後はパリ同様、入国手続きや荷物の受け取りはなく、そのまま駅を出られます。

ホームから改札を抜け、ヴィクトリアン様式の美しい駅舎を見上げれば、「ただいまロンドン!」という気分に。飛行機での移動に比べ、移動後の疲れが少なく、すぐに次の予定へと動けるのもユーロスターの魅力だと感じました。
おわりに
ユーロスターは何度乗っても、その気軽さと効率の良さに助けられます。空港に行く移動や長い手続きを考えると、飛行機よりずっと時間をセーブできるのが大きな魅力。出発のギリギリまで街歩きを楽しめたり、車内でのんびり作業や休憩ができたりと、移動時間そのものを有効に使えるのも嬉しいところ。
ロンドンとパリを行き来するなら、やっぱり一番ストレスのない選択肢だなと改めて思います。これから乗る方にとっても、旅の計画を立てるヒントになれば嬉しいです!