【ロンドン旅行】観光を楽しむために治安の面で注意したい4つのこと
ヨーロッパ最大の都市、ロンドン。
観光やショッピング、ファッションなど魅力的な要素がたくさんある一方、現地での時間を安全に過ごすためにはいくつかの点に注意することが重要です。
この記事では、日本人がロンドンでの旅行中に気を付けるべき点について特集していきます。
実際に筆者の身に起こった事件も交えてご紹介!
ロンドンの治安は?
結論から言うと、ロンドンの治安はエリアによって大きく異なります。安全に過ごせる場所もあれば、地元の人でも避けるべきエリアもあります。
とはいえ、日本のトップクラスの治安に慣れていると、ロンドンのどこにいても犯罪に巻き込まれる可能性を感じるかもしれません。特に注意が必要なのは、スリや置き引き、ひったくりといった被害です。
一瞬の油断が命取りになることも。スマホや財布などの貴重品がバッグごと盗まれることがあるので、常に注意を怠らないようにしましょう。
2024年版ロンドンで犯罪件数の最も多いエリアに関する記事はこちら(英語の記事です)
【注意1】スマホや貴重品は肌身離さずに!
被害を防ぐためには、貴重品の入った荷物を常に手元に置いておくことが基本です。例えば、日本ではカフェで荷物を席に置いたまま離席しても安全なことが多いですが、ロンドンではそれはもってのほか。
実際に筆者はカフェでPC作業中にスマホを盗まれました…
実際に起きた盗難事例
近年、ロンドンで特に増えているのがスマホの盗難です。まずは、筆者が実際に経験した事例をご紹介します。
Kings Cross駅近くのカフェで、友人と奥の席でパソコン作業をしていた時のこと。ホームレスと思われる女性がテーブルに近づいてきて、テーブル上のドリンクに手を伸ばしてきました。
私たちの注意がそちらに向いている間に、その女性は店を出て行きましたが、ふと気づくと、パソコンの横に置いていたスマホがなくなっていました。
実は似たような手口が増えているようで、筆者の友人は公園でピクニックしている時に、全く同じ方法でスマホを盗られたとのこと…
他にも、筆者の周りで起きた事例をご紹介;
- 観光スポットでスマホで写真を撮っている最中に、スマホを奪われた
- スマホを見ながら信号待ちをしている時に、自転車に乗った人にスマホをひったくられた
- 信号待ちの間に、ポケットからスマホを抜き取られた
- スマホのPINコードを背後から確認され、その後スマホをひったくられ、即座にスマホ決済を悪用された(これが最悪のパターンです)
観光客の中には、時折お尻のポケットにスマホや財布を入れている方がいますが、ロンドンでは絶対に避けるべき行動です😓
スリ・ひったくりへの対策
では、こうした被害を防ぐためには、どのような対策ができるのでしょうか?ここでは、筆者がロンドンを訪れる家族や友人に必ずおすすめしている対策をご紹介します。
首掛けストラップなどでスマホは体に固定
まず、スマホ用のスリ防止対策として、スマホを体に固定する方法が有効です。外出時は、スマホを首から下げたり、体と固定された他の持ち物に結びつけると安心です。スマホストラップはホルダー共に頑丈なものを選ぶことが重要です。
長時間首から下げると疲れることもあるので、筆者は斜めがけできるバッグにスマホストラップを固定して使うことが多いです◎
ひったくり防止に効果的なバッグを選ぶ
バッグの選び方も、セキュリティを大きく左右します。おすすめは、肩から斜めがけできるタイプや、ウエストポーチタイプのバッグです。トートバッグやハンドバッグのように、簡単にひったくられるタイプのバッグは避けましょう。
また、リュックなど背中に背負うタイプのバッグは、混雑した通りや地下鉄では背後から狙われることがあるので注意が必要です。貴重品は常に体の前面にキープすることを心がけましょう。
スリ・ひったくりに遭ったときのNG行動
万が一スリやひったくりに遭った場合、絶対にしてはいけない行動は、犯人を追いかけて盗まれたものを取り返そうとすることです。窃盗を働く相手がどんな道具を持っているか、どのような行動をしてくるか分かりません。貴重品を盗まれたショックから、取り返さなければと衝動に駆られるかもしれませんが、それによって自分の命を危険に晒してしまう可能性があります。
被害に遭った際は、犯人を追いかけるのではなく、まずは落ち着いて必要な緊急連絡先(カード会社や携帯会社など)に連絡し、次に警察に盗難届を提出しましょう。
【注意2】外が暗くなったら
行動は可能な限り複数人で
ロンドンで夜間に外出する際は、できるだけ複数人で行動しましょう。仲間と一緒にいることで、犯罪のターゲットになりにくくなるうえ、万が一のトラブルにも対処しやすくなります。
可能な限り公共交通機関を利用する
ロンドンは交通網が発達しているので、バスや地下鉄を利用して外を歩く時間を最小限にするのがおすすめです。
夜遅い時間帯にダブルデッカーバスに乗る際は、1階に座るほうが安心!
遠回りになっても常に明るい通りを歩く
Google Mapsを使って近道をしたくなる時もあるかもしれませんが、人通りの少ない、薄暗い路地を通るのは絶対にNG。
人通りの多い安全そうなエリアでも、一歩路地裏に入ると雰囲気が一変することも少なくありません。少し遠回りになったとしても、人通りの多い通りや明るい通りを選ぶことが大切です。
現地の人に聞く
滞在中のエリアの雰囲気がなんだか不安…
そんなときは、土地勘がある現地の人に訪ねるのが一番。
ホテルの受付の人やAirbnbのホストなど、そのエリアに詳しそうな人に気をつけた方がいいことや避けた方がいいスポットはないか、是非聞いてみてください。
【注意3】そのエリア大丈夫?滞在エリア安全度を確認
ロンドンは物価が高いため、旅行中は宿泊費を抑えたいと考える方も多いでしょう。
しかし、既述の通りロンドンはエリアによっては治安が不安な場所もあるので、滞在先を選ぶ際には以下の点を確認することをおすすめします。
確認方法 1. 駅やバス停からの距離を調べる
Google Mapsを利用して、最寄りの駅やバス停(できれば駅が望ましいです)からどれくらい滞在地が離れているのかを事前に確認しましょう。夜間に歩く距離が短いほど安全です。
交通の便の良さは安全性において大きな判断材料となるので、是非チェックしてみてください。
確認方法 2. 滞在エリアの周辺の雰囲気を調べる
滞在予定のエリアがどんな雰囲気なのか、Google Mapsのストリートビューで確認してみるのもおすすめです。治安が悪いエリアは、廃れた雰囲気や薄暗さなど、直感的に不安を感じることが多いです。
現地に行かずともバーチャル上で滞在地周辺を散策してみることで、あらかじめ危険を察知できるかもしれません。
確認方法 3. そのエリアの犯罪発生率(Crime Rate)を調べる
「CrimeRate」というイギリスのウェブサイトでは、Postcode(日本でいう郵便番号)を入力することでそのエリアのCrime Rate(=犯罪発生率)を確認できます。
下の画像のように、Overall(総発生率)、Violent crime(暴力犯罪)、Property crime(財産犯罪)、Social crime(社会的犯罪)において、犯罪発生率が低めなのか、平均的なのか、高めなのかが一目でわかる、非常に便利なサイトです。
下へスクロールしていくと、そのエリアの治安に関してさらに詳しい情報が掲載されています。滞在先の治安が不安な方は、是非ご活用ください!
【注意4】緊急時の対応策は事前に
万一、何かのトラブルや被害に遭った時のために、以下の内容を控えておくと緊急時の対処がスムーズになります。
パスポートと航空券のコピー
万が一パスポートや航空券を失くした場合、コピーがあると再取得やトラブル解決の際に役立ちます。
携帯電話会社の連絡先
スマホを盗まれた場合、回線の停止手続きを行う必要があります。デバイスを悪用されると、ネットワーク使用料の高額請求に見舞われる可能性があるからです。
クレジットカード会社の連絡先
クレジットカード情報の入ったスマホや財布を盗まれた場合は、カードの利用停止用にカード会社に連絡する必要があります。
大使館の連絡先
現地で緊急時に頼れるのが自国の大使館。住所と電話番号をメモしておくと安心です。
Embassy of Japan in the UK (在英国日本国大使館)
住所: 101-104 Piccadilly, Greater, London W1J 7JT
電話番号: 020 7465 6500
最寄り駅: Green Park駅, Piccadilly Circus駅
健康保険証や海外旅行保険の情報
緊急時の医療対応や急な帰国が必要な場合、健康保険証や海外旅行保険の情報が役立ちます。
現地の非常用連絡先
滞在先のホテルや宿の電話番号や住所、緊急時の連絡先を把握しておくと便利です。
旅行先の緊急通報番号
現地の緊急通報番号(警察、救急、消防)を調べて控えておくことも重要です。イギリスでは警察、救急、消防全て999です。
おわりに
この記事では、ロンドン旅行時に注意したいポイント4点についてご紹介しました。
様々な魅力に溢れる世界有数の大都市ロンドンですが、素敵な思い出に溢れた旅行にするには事前の安全対策が不可欠。
この記事でご紹介した注意事項を是非心に留めてロンドンへと出発されることをおすすめします。
これからロンドンを訪れるあなたが、安全で楽しい旅行を楽しむことができますように。