【ロンドンのバス地下鉄】料金 乗り方 仕組み完全ガイド 2024年最新版
世界中から多くの観光客が訪れる大都市、ロンドン。
その数ある観光名所を効率よく巡るためには、あの赤い2階建てバスや、地下鉄(通称「Tube(チューブ)」)の利用が欠かせません。
このブログでは、ロンドンをこれから初めて訪れるあなたに、ロンドンの公共交通機関の利用方法について詳しく解説していきます!
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観光に必須?オイスターカードとは
オイスターカードは、主にロンドン市内の公共交通機関で利用できる便利なプリペイドICカード。
初めてロンドンを訪れる人でも簡単に利用できるので、公共交通機関の利用がスムーズになります。
オイスターカードの利用方法
- 地下鉄の駅: 全ての地下鉄の改札付近の自動販売機にて購入できます。
- 購入時料金: 購入する際、希望のチャージ金額+5ポンドのデポジットを支払います。このデポジットの5ポンド及び旅行中に使い切らなかった残金は10ポンドまでであれば駅の自動販売機で返金可能です。
- 駅の自動販売機やオイスターカードのマークがあるコンビニ、オンラインでチャージできます。
- 現金やクレジットカードでチャージ可能です。
- 地下鉄: 改札を通る時に、行きと帰り2度カードリーダーにタッチします。
- バス: 乗車時にタップするのみでOKです。乗車は前方からのみなので注意。
オイスターカードの利点
- 割引運賃: 現金で切符を買うよりも割安な運賃で利用できます。
- デイリーキャップ: 1日に支払わなければならない運賃には上限があり、それ以上は課金されないようになっています。
- 残額返金可能: 旅行中に使い切らなかった残金は10ポンドまでであれば駅の自動販売機で返金可能です。
トラベルカードとの比較
オイスターカードの他に、観光客専用の「トラベルカード」という定額の乗車券もあります。
これは1日、1週間、1か月などの期間中、指定の区間内でバス、電車、トラムなどが乗り放題になるというもの。
オイスターカードとどちらが良いかは、滞在期間や利用頻度により異なります。
オイスターカードの利用に関する注意点
- チャージ残高: カードの残高が不足していると改札を通れません。事前に残高を把握しておきましょう(TFLのアプリ上や、オイスターカードをタップした際に残金を確認可能です)
- ペナルティ: 乗車時や降車時にタッチし忘れると、ペナルティ料金が課されることがあります。
- 返金: 帰国時に残高が残っている場合は、10ポンドまでであれば改札付近の自動販売機にて返金可能です(現金で返金されるのでご注意)。
- 入金時: 駅の販売機にて入金をする際、入金金額を選択し支払いを済ませた後に再度オイスターカードをカードリーダーにタッチさせる必要があります。これをしなければ、お金を支払ったにもかかわらず肝心のオイスターカードに入金されません!
オイスターカード – 観光に必須?
結論から言って、オイスターカードはロンドン観光に必須ということではありません。
便利なオイスターカードですが、多くのロンドナーはApple PayやGoogle Payなどのモバイル決済、もしくはコンタクトレスのクレジット/デビットカードを使用しています。
実際に私も毎日Apple Payを利用しています!
運賃もオイスターカードを使用した時と変わらないので、チャージが必要ないカード決済の方が楽ですよね。
日本のカードでも、海外で使用ができるよう設定されたコンタクトレスのカードであれば利用可能。
滞在期間や公共交通機関の利用頻度に合わせて、オイスターカード、トラベルカード、コンタクトレスカード/モバイル決済を利用するのか決めてみてください。
ロンドンバス
ロンドンと言えば、あの2階建ての赤いバス!ロンドンに来たからには乗ってみたいものの、初めて来た街ではどうやって乗ればいいのか緊張してしまいますよね。
ここからは、ロンドンバスのシステムについて説明していきます。
ロンドンバスの乗り方
- バス停には「Bus Stop」という標識があり、各バス停に路線番号とルート図が掲示されています。
- バス停の名前も書かれているので、目的地に行くバス停を確認しましょう。
- バスの前面に路線番号と行き先が表示されています。
- スマホアプリTFL GoやCity Mapper、Google Mapsを使って、目的地に行くバスの路線を調べると便利です。
自分が乗りたいバスが来たら、バス停で手を上げてバスに合図を送ります。これでバスが停車します(逆に合図をしなければそのままバスが通り過ぎて行くこともあるので注意!)。
- バスの前方ドアから乗車します。
- 運転席近くのカードリーダーにオイスターカードまたはコンタクトレスのクレジットカードをタッチして運賃を支払います。
- 現金での支払いは不可。必ずカードを使いましょう。
自分の降りたいバス停が近づいたら、車内にある「Stop」ボタンを押して運転手に知らせます。
バスが停車したら、後方のドアから降ります。
ロンドンバスの料金
ロンドンのバスは、乗車する距離に関係なく、一律料金で利用できます。
また、現金での支払いはできないため、オイスターカードやコンタクトレスのクレジットカード、デビットカードが必要です。
- 基本運賃
- 1回の乗車につき1.75ポンド(2024年5月時点)
- バスに乗るたびにこの運賃が適用されます。
- Hopper Fare(ホッパー運賃)
- 1時間以内であれば、別のバスに乗り換えても追加料金がかからず、1.75ポンドのままです。
- 例えば、バスAに乗って降りた後、1時間以内にバスBに乗れば、2回目の乗車は無料になります。
- デイリーキャップ
- 1日の運賃には上限(=キャップ)が設定されています。バスのデイリーキャップは5.25ポンドです。
- 5.25ポンド以上は24時間内の乗車で課金されません。例えば仮に1日に10回バスを利用しても、支払う合計金額は5.25ポンドが上限で、それ以上は請求されません。
ロンドンバスの支払い方法
- オイスターカード
- 主にロンドンのバス&地下鉄に使えるプリペイドカードで、駅の券売機やコンビニエンスストアなどで購入できます。
- チャージ(=トップアップ)を行い、バスの乗車時にカードリーダーにタッチすることで運賃が引き落とされます。
- コンタクトレスカード
- クレジットカードやデビットカードで、コンタクトレス決済機能があるもののみ利用できます。
- オイスターカードと同じように、乗車時にカードリーダーにタッチするだけで支払いが完了します。
- Apple PayやGoogle Pay
- スマートフォンの電子決済システムを使っても支払い可能です。スマホ上で設定されたクレジットカードやデビットカードを用いて、乗車時にカードリーダーにスマホをタッチします。
ロンドン地下鉄(チューブ)の乗り方
ロンドンの地下鉄(通称チューブ)は、広いロンドン市内を効率的に移動するための重要な交通手段。
初めてロンドンを訪れる方でも簡単に利用できるよう、本章では地下鉄の乗り方を説明していきます!
ロンドンの地下鉄の基本知識
- 路線図: ロンドン地下鉄は11の主要路線から成ります。各路線色分けされており、駅の案内表示や地図で確認できます。
- 運行時間: 通常地下鉄は早朝から深夜まで運行しています。Piccadilly線など一部の路線では、金曜日と土曜日の夜は24時間運行しています。
- ゾーン制: ロンドンの地下鉄は、1〜9までのゾーンに分かれています。中心部はゾーン 1で、外側に行くほどゾーンの番号が大きくなります。運賃はゾーン間の移動距離によって異なります(例えばゾーン1とゾーン3の間を移動するのと、ゾーン1とゾーン2の間を移動するのでは、後者の方が安くなります)。
ロンドンの地下鉄の乗り方
- 地下鉄を利用するには、オイスターカード、コンタクトレスのクレジットカード、デビットカード、またはトラベルカードが必要です。
- オイスターカードは駅の券売機や空港、オンラインで購入可能です。
駅に着いたら、入り口にある改札機にオイスターカードやコンタクトレスカードをタッチして入場します。改札機の上部にある黄色いリーダーにタッチしてください。
- 路線図や案内表示を見て、乗る路線と行き先を確認します。
- 各路線のプラットフォームは、進行方向別(北行き/南行き OR 東行き/西行き)に分かれています。行き先が異なる場合があるので、正しいプラットフォームを見つけましょう。
改札機に近づいたら、入場時と同じくカードリーダーにオイスターカードやコンタクトレスカードをタッチして出場します。
ロンドンの地下鉄の料金
- 時間帯: 料金は利用する時間帯(ピークタイム: 混雑時間帯 & オフピークタイム: 混雑していない時間帯)で運賃が変わります。
- ピークタイム: 平日の6:30〜9:30と16:00〜19:00の間
- オフピークタイム: 上記以外の時間帯および週末
- ゾーン: ロンドンは、1から9までの「Zone(ゾーン)」で分かれています。中心部がゾーン1で、外側に行くほどゾーン番号が大きくなります。運賃はゾーン間をいくつ跨ぐかによって異なります。
料金例(2024年時点)
Zone | ピークタイム(平日の6:30〜9:30と16:00〜19:00の間) | ピークタイム以外 |
---|---|---|
Zone 1-1 | 2.80ポンド | 2.70ポンド |
Zone 1-2 | 3.40ポンド | 2.80ポンド |
Zone 1-3 | 3.70ポンド | 3.00ポンド |
※料金は変動する可能性があるため、最新の料金はロンドン交通局(TfL)公式サイトで確認してください。
ロンドンの地下鉄の支払い方法
- オイスターカード:
- プリペイドカードで、駅の券売機や空港、オンラインで購入可能。
- チャージ(トップアップ)して利用。乗車時と降車時にカードリーダーにタッチ。
- コンタクトレスカード:
- クレジットカードやデビットカードで、非接触機能があるものを利用。
- 乗車時と降車時にカードリーダーにタッチ。
- トラベルカード:
- 一定期間(1日、1週間、1か月など)有効な乗車券で、オイスターカードにも追加できます。
- ゾーンごとに料金が設定され、期間中は乗り放題。
ロンドンの地下鉄 利用時の注意点
- タッチインとタッチアウト: 乗車時と降車時の両方でカードリーダーにタッチする必要があります。タッチし忘れるとペナルティ料金が課されることがあります。
- チャージ残高の確認: オイスターカードの残高が不足していると改札を通れないので、残高を確認しておきましょう。
- ゾーンを超える移動: 目的地が異なるゾーンにある場合、そのゾーンに対応した運賃が適用されます。
デイリーキャップ
1日の運賃には上限(デイリーキャップ)が設定されており、これ以上は課金されません。例えば、ゾーン1-2のデイリーキャップは8.50ポンドです。つまり、ゾーン1-2間を1日に何度地下鉄を利用しても、支払う運賃の合計がこの金額を超えることはありません。
特別割引
- シニア割引: 60歳以上の方はシニアオイスターカードを利用できます。
- 子供料金: 11歳未満の子供は、保護者同伴で無料で乗車できます。
その他の便利情報
- ピーク時の混雑: 平日の朝と夕方のラッシュアワーは非常に混雑するため、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
- エスカレーターのルール: エスカレーターでは右側に立ち、左側は歩く人のために空けておくのがマナーです。
バスや地下鉄を利用する時の注意点
ロンドンを訪れる際、バスや地下鉄を利用する際の注意点を知っておくと安心して移動できます。以下の3つのポイントに気を付けましょう。
スリに気を付ける
大勢の人々が利用するロンドンの公共交通機関はしばしば大混雑します。そんな混雑した場所はスリの温床。
バッグは前に抱え、貴重品は安全な場所に入れ常に注意を払いましょう。スマートフォンや財布は無防備にポケットに入れたりせず、しっかりと管理するようにしてください。
夜はロンドンバスの2階に1人で座らない
ロンドンバスの2階からの夜の眺めはとっても綺麗なものの、夜遅くに1人で2階に座るのは時に危険。特に人通りが少ない時間帯には、1階に座る方が安全です。
また、運転手の近くに座ることで万が一トラブルがあった場合もすぐに助けを求められるのでおすすめです。
身の危険を感じたらバスを降りる/車両を変える
移動中に少しでも身の危険を感じた場合は、次の停留所でバスを降りるか、地下鉄の場合は車両を変えるようにしましょう。
無理にその場に留まらず、安全な場所に移動することが最優先。
また、緊急の場合は躊躇わず近くの人や駅員などに助けを求めてください。
これらのポイントを心に留めておけば、ロンドンの公共交通機関の利用がより安全で快適なものなるはず!
地下鉄封鎖?ロンドンの地下鉄ストライキとは
ロンドンに住んでいると度々耳にする”Tube Strike(チューブ ストライキ)”。
チューブストライキ(=地下鉄ストライキ)とは、ロンドンの地下鉄ネットワークの運行が、労働組合の抗議活動により一時的に停止することを意味します。
時にはほぼ全ての地下鉄路線が停止し、バスなしではどこにも行けない、なんてこともあります…
ストライキの原因
チューブストライキの主な原因は、労働条件、賃金、安全性、職場環境の改善などを巡る労働組合とロンドン交通局(Transport for London, TfL)との間の対立。
労働組合は、従業員の権利を守るためにストライキを実施します。
ストライキの影響
- 交通の混乱: 一部もしくは全ての地下鉄路線が運休、または大幅に遅延するため、通勤者や観光客に大きな影響が出ます。
- 代替手段の利用: 通勤者や観光客はバス、タクシー、自転車、徒歩などの代替手段の利用を余儀なくされますが、これらも混雑しがちです。
ストライキへの対応策
- 事前情報の収集: ストライキの日程や影響範囲は、ロンドン交通局(TFL)によって事前に発表されます。ロンドンを訪れる前は、是非TFLのストライキに関するページを確認し最新情報を把握しておきましょう。
- 代替交通手段の計画: バスや徒歩ルートを事前に調べておくとよいでしょう。
- 早めの出発: ストライキが発生している日は通常よりもその他の交通機関が混雑します。早めに出発し、余裕を持った行動をすると安心です。
地下鉄・バスの確認におすすめアプリ
日頃からGoogle Mapsでルートを確認するのに慣れている人が多いかもしれませんが、ロンドンでバスや地下鉄を利用する際のルート確認には専用のアプリの使用がおすすめ。
というのも、前章で取り上げた通りロンドンはストライキが度々起こる街。度々電車のキャンセルや遅延が発生します。
そんな最新でより正確な情報をGETできるアプリは、City Mapper、そしてTFL Go。
最適なルートや運行状況をリアルタイムで確認できるので、ロンドンに来る前にいずれかもしくは両方をダウンロードしておくと便利です。
ロンドナーは高確率でいずれか、もしくは両方のアプリを持っています!
City Mapper
- ルート検索:地下鉄、バス、徒歩、自転車、タクシーなど、さまざまな移動手段を組み合わせた最適なルートを提案します。
- リアルタイム情報:運行状況や遅延情報がリアルタイムで発信されているため、計画を柔軟に変更できます。
- 料金と時間:各ルートの移動時間や合計料金も表示されるため、予算や時間に合わせた選択ができます。
- オフラインマップ:事前にルートを検索しておけば、インターネット接続がない場所でも使えます。
地下鉄はインターネット接続がない場所が多いので、④オフラインマップの機能はとってもありがたい!
TFL Go
- 公式情報:TFL(ロンドン交通局)が提供する公式情報なので、運行状況や遅延情報が正確で信頼性があります。
- 詳細なマップ:地下鉄、バス、トラム、オーバーグラウンドなど、ロンドンのすべての公共交通機関の詳細なマップが利用できます。
- アクセシビリティ情報:エレベーターやエスカレーターの有無、バリアフリー情報など、アクセシビリティに関する情報も充実しています。
CitymapperとTFL Goの両方をダウンロードしておけば、状況に応じて最適なルートを見つけることができるはず◎
おわりに
この記事では、ロンドンの地下鉄やバスの乗り方・料金・システムについて特集しました。充実したロンドンの交通機関をうまく活用し、充実したロンドン観光になることを祈っています!🇬🇧