【ストライキ】ロンドン地下鉄から国鉄までイギリス旅行者が知っておきたいストライキ事情 対策や情報収集方法まで
イギリス旅行を計画しているときに「ストライキ」という言葉を聞いて、不安に思ったことはありませんか?ロンドンの交通機関を運営するTFL(Transport for London)やイギリス全土のNational Railでは、ストライキが原因で交通機関が停止し、旅行プランに影響を与えることがあります。しかし、事前に情報を把握しておけば、状況に柔軟に対応してストレスを最小限に抑えることが可能。この記事では、ストライキについての基本情報とその対策方法をわかりやすくご紹介します。
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ストライキとは?
ストライキとは、主に労働者が賃金や労働環境の改善を求めるためのアクションを指します。地下鉄や国鉄のストライキが発生すると、駅員や運転士が業務を一時的に停止することで駅や路線の封鎖につながります。
ストライキ、と聞くと、プラカードを手に掲げてデモ行進する姿を思い浮かべる方もいるかもしれませんが単に電車の運行が止まるだけで、安全面で心配する必要はありません!
なぜストライキが起きるの?
地下鉄や国鉄のストライキは主に以下の理由で起きます:
- 賃金交渉:物価上昇に対応するため、賃金引き上げを求める。
- 労働環境の改善:人員削減や過酷なシフトスケジュールへの抗議。
- 自動化への懸念:駅の無人化やAI導入が雇用に与える影響への反発。
近年では、パンデミック後の財政難による予算削減が多くの公共交通機関に影響を与え、ストライキが増加する要因になっています。
ストライキによる影響
ストライキの影響範囲はその規模によって異なります。例えばロンドン地下鉄には11路線がありますが、2~3路線だけが運休となる場合には、他の路線やバスを使って移動を補うことが可能です。
しかし、すべての路線が停止する規模のストライキが起きた場合は、移動に大きく時間がかかり、観光や予定に影響が出ることもあります。
- ロンドン市内の移動:地下鉄や駅の一部が閉鎖されると、バスやタクシー、もしくは徒歩での移動が必要になります。
- 長距離移動:国鉄(National Rail)の運行が停止すると、地方都市や空港へのアクセスが難しくなり、旅行や出張の計画に影響が出る可能性があります。
- 代替の交通手段の混雑:バスやタクシーなどの利用者が急増し、遅延が発生したり、乗車できるまでに長時間待つ場合もあります。
- タクシーの価格の高騰:Uberなどの配車サービスは需要が増加し、料金が一時的に高くなることがあります。
ストライキの日程は事前にわかる?
答えはYes。イギリスでは法律により、ストライキの日程は少なくとも2週間前には告知されます。そのため、突然交通機関が停止することはありません。事前に情報を確認しておけば、旅行の計画を調整する時間を確保できます。
日程の確認方法
ストライキ情報を事前に入手する方法はいくつかあります。前述の通り2週間前にはストライキ情報が配信されるので、旅まで2週間をきったらぜひ確認してみましょう。
- ロンドン交通局(TFL)公式サイト (https://tfl.gov.uk/campaign/strikes)
ロンドンの地下鉄のストライキのスケジュールについて一番正確で最新の情報が掲載されています。 - 国鉄(National Rail)公式サイト (https://www.nationalrail.co.uk/travel-information/industrial-action/)
イギリス全土の鉄道のストライキ情報をチェックできます。 - ニュースアプリ
BBCやThe Guardianなどで”Strike”というキーワードで検索してみましょう。ロンドンの地下鉄については、特にロンドンのニュースを扱うEvening Standardが詳細な情報を提供しています。
国鉄ストライキへの対処法: 購入済みのチケットに影響したら
旅行中に国鉄ストライキが発生した場合、すでに購入した鉄道チケットが影響を受ける可能性があります。以下の方法で対処しましょう。
振替利用が可能な場合
ストライキが発表される前に購入した「Advance」「Anytime」「Off-Peak」チケットは、特定の期間内で振替利用が認められることがあります。この期間中は、元の予定に近い時間帯の列車で移動可能ですが、座席予約は保証されないため注意が必要。
旅行をキャンセルする場合
ストライキの影響で、往路または復路の列車がキャンセル、遅延、または予定変更された場合、旅行を取りやめる選択もできます。この場合、以下の対応が可能です:
- 手数料なしでの払い戻し
- 無料での日程変更
これらはチケットを購入した元の販売元(オンライン、窓口など)で手続きが行えます!
対象外の鉄道会社を確認
ストライキの影響を受けない鉄道会社を利用する場合は、通常通り旅行できます。ただし、接続する鉄道会社が影響を受ける場合は振替利用が適用される場合もあるため、事前に確認が必要。
旅行日程の変更を希望する場合
振替利用可能期間外での旅行を希望する場合は、「Advance」チケットの通常の変更規約に基づいて変更できます。この場合、追加料金が発生することがありますので、詳細は購入元で確認を。
地下鉄ストライキへの対処法: ロンドン旅行の日程とかぶったら
もし旅行中にストライキの日が重なった場合、以下の対策を取りましょう。
早めの行動を
ストライキの規模にもよりますが、ストライキの日は通常より移動に時間がかかります。主要観光スポットに近いエリアに宿泊している場合は、徒歩も検討しましょう。空港に向かう必要がある場合は、予定より早めに行動を。
代替交通手段を利用
- バス:ストライキ中でも通常運行されることが殆ど。また地下鉄と同じルートで止まるReplacement Busも無料で運行されることが多いです。Replacement Busはバス停にTFLのスタッフが立って案内しているので、わからないことがあれば質問しましょう。
- タクシーやUber:料金が高騰する場合があるので注意。
地元の人に相談
宿泊先のスタッフなどにおすすめルートを聞くのも良い方法です。地元ならではの裏道や便利な手段を教えてくれるかも
観光スケジュールを調整
観光スポットをエリアごとにまとめて巡れば、移動の手間をぐっと減らせます。例えば、サウスバンクならロンドン・アイ、テート・モダン、バラ・マーケットがすべて徒歩圏内に集まっています。ストライキの日には、行きたいエリアを絞り、その周辺を徒歩や運行しているバスで回れるように計画を立てるのがおすすめ。
ロンドン地下鉄ストライキ時に役立つアプリ
移動計画に便利なアプリをいくつかご紹介。
- TFL Go(ダウンロードはこちら: Apple Store・Google Play)
TFLが公式にリリースしているアプリ。ストライキ中でも各駅やバス停の最新で正確な情報を確認できます。地下鉄やバスの運行状況をリアルタイムでチェック可能。「駅からの出口案内」など細かな情報も。 - Citymapper(ダウンロードはこちら: Apple Store・Google Play)
ロンドン旅行者必携のアプリ。地下鉄やバス、徒歩を駆使した最善のルートを網羅的に案内してくれます。「混雑を避ける」オプションも搭載。
おわりに
ストライキは旅行計画に多少の影響を与えることがありますが、事前にしっかり準備をしておけば大丈夫。柔軟に対応しながら、イギリス旅行を存分に楽しんでくださいね!