【ロンドン発日帰りブライトン旅行記】街歩きスポットと行き方を徹底紹介

ロンドンから電車でたったの1時間ちょっと。気軽に日帰りで訪れられる海辺の街、ブライトン(Brighton)。
石ころのビーチ、異国風の建物、カラフルな路地裏ショッピング…日帰りで気軽に行けるのに、しっかり観光気分まで味わえる、ロンドンっ子に大人気のお出かけ先なんです。
この記事では、そんなブライトンへの行き方や見どころ、さらにおすすめのカフェや街歩き記録までたっぷりご紹介します。「ちょっと海が見たいな」「気分転換に少し遠出してみたいな」なんてときに、きっと役立つはず。
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ブライトンってどんな街?
ロンドンから南へ電車でおよそ1時間。イギリス人にとって「海辺のリゾート」といえば、やっぱり真っ先に名前が挙がるのがブライトンです。
近年では、日本でもサッカー日本代表の三笘薫選手が所属するブライトン&ホーヴ・アルビオンFCのホームタウンとして耳にする機会が増えましたよね。でも、この街の魅力はサッカーだけではありません。

19世紀には王侯貴族の保養地として栄えた歴史があり、異国情緒あふれるロイヤル・パビリオンや、ビーチ沿いに広がる開放的なプロムナードなど、当時の面影を残すスポットがあちこちにあります。
そして今のブライトンは、アートやカルチャーの発信地としても有名。街角にはストリートアートがあふれ、週末にはマーケットやフェスが開かれ、自由でクリエイティブな空気が漂います。
さらに、LGBTQ+フレンドリーな文化が根付いていて、街を歩けば自然と目に入るレインボーフラッグに、オープンで温かな雰囲気を感じられるはず。

ロンドンから気軽に日帰りで訪れられる距離なのに、足を踏み入れた瞬間に“別世界”に来たような開放感を味わえる―それがブライトンの最大の魅力なんです。
ロンドンからブライトンへの行き方
「ロンドンから日帰りできる!」と言っても、やっぱり気になるのはアクセス事情。私が実際に行ってみて感じた便利さも交えながら、おすすめルートをご紹介します。
電車で行く(いちばんおすすめ!)
ロンドンからブライトンへ行くなら、やっぱり鉄板は電車。複数の鉄道会社が直通列車を走らせていて、スピードも便利さも抜群です。
Thameslink
今回私が利用したのがこのThameslink。Farringdonから乗り、各駅停車でおよそ1時間ほどでブライトンに到着しました。ロンドンの中心部を通ってくれるので、とても便利な路線です。
- 発着駅:Farrington、London Bridge、Black Flairs、St Pancrasなど
- ビクトリア駅を使わない人には最適。逆にビクトリア駅発着であればSouthern Railwayを。
- 料金は比較的安めで、事前に予約すればさらにお得。

2週間ほど前に往復24ポンドで予約できました!
Southern Railway(サザン鉄道)
主にロンドン・ビクトリア駅から発着。最短約1時間で到着でき、速さと料金のバランスがちょうど良いルートです。
- 主にロンドン・ビクトリア駅から出発。
- 最短約1時間で到着。
- 速さと料金のバランスが良いルート。
Gatwick Express
- ビクトリア駅からガトウィック空港まで直通し、そのままブライトンまで運行。
- 停車駅が少なく快適だが、料金はやや高め。
- 「早く快適に行きたい」という人におすすめ。
バスで行く(節約派におすすめ)
「とにかく安く行きたい!」という人にぴったりなのがバス。National Express や FlixBus がロンドンからブライトンまで直行便を運行しています。
- 所要時間:だいたい 2〜2時間半(交通状況次第で変動あり)
- 料金の目安:早めに予約すれば £3〜£5 と格安!一般的には £5〜£10 くらい。
- 発着地:ロンドンはビクトリア・コーチ・ステーション、ブライトンは市内中心のコーチ・ステーション。
- メリット:とにかく安い!
- デメリット:時間がかかるので、日帰りだとちょっともったいない気分になるかも。

「のんびり移動でもOK、費用を節約したい!」という人にぴったりです!
車で行く(自由度高め)
自分のペースで移動したいなら車もアリ。道中で南ダウンズの景色を楽しんだり、途中の村に寄り道したりできるのが魅力です。
- 所要時間:ロンドン中心部からブライトンまで 1時間半〜2時間。週末や祝日は渋滞で時間が延びやすいです。
- 料金の目安:ガソリン代は片道で 約£9〜10。人数で割れば1人あたり £2〜£5 程度に。
- メリット:自由に立ち寄り可能。荷物が多いときにも便利。
- デメリット:駐車料金が高め(特に海辺や中心街)。さらに市内は混雑しやすいので、駐車場所探しに時間を取られることも。
ブライトンで半日過ごした街歩きレポ
さて、ここからは実際に私が8月にブライトンを訪れたときの街歩きの様子を、歩いた順番にそってご紹介します!

ちょっとした散策のつもりながら想像以上に見どころがいっぱいで充実の1日になりました!
ビーチで海風を感じる
ブライトンといえば目玉はやっぱりビーチ!
ブライトン駅に到着して、街を抜けながら15分ほど歩くと… 視界の先に真っ青な海が広がります。

ロンドンに住んでいると当たり前ですが普段まったく海を目にしないので、この瞬間だけでもう「小旅行に来たぞ!」という実感が込み上げてきます。

都会の喧騒からスッと心が解放されるようで、本当に貴重な時間…

ブライトンのビーチは砂浜ではなく、小さな石ころがごろごろ転がる“ペブルビーチ”。砂浜のようにふかふかではないので歩きやすいとは言えませんが、その分、海水がとてもクリアに見えるんです。
そして何よりも砂がつかないので、服や荷物が汚れにくいのはちょっと嬉しいポイント。
私が訪れたのは8月の晴れた日。水着で泳ぐ人、アイスを片手に寝転ぶ人、のんびり読書する人…。思い思いの時間を楽しむ姿があちこちにあって、眺めているだけでこちらまで幸せ気分になれました。
冬でも海沿いを散歩する人が多いそうで、イギリス人の「海好きスピリット」を感じます。

海沿いにはカラフルなビーチハットやカフェも並んでいて、ただ座って眺めているだけでも癒されます!
ブライトン・ピア(Brighton Pier)
ビーチに出ると、ひときわ存在感を放っているのがBrighton Pier。
「Pier」とは海に突き出した桟橋のこと。イギリス各地のリゾート地で発展してきた娯楽施設で、ブライトンのピアはその代表格。

桟橋の上には遊園地のアトラクションやゲームセンター、レストランやスイーツショップがずらり。まるで海の上を散歩しているような、不思議で特別な景色を楽しめます。
昼間は観光客でにぎやかなエンタメスポット、夜になるとライトアップされて幻想的な夜景が広がり、まったく違う表情を見せてくれるのも魅力。
「ブライトンといえばこれ!」といえるランドマーク的存在です。

入場には2ポンド(子供は1ポンド)の支払いが必要。
海を眺めながらランチ – FIKA
ビーチ散策でお腹が空いてきたら、ぜひ立ち寄りたいのがカフェFIKA。
Brighton Pierから砂浜沿いに西へ12分ほど歩いたところにあります。

店内はビーチに面した開放感あふれる雰囲気で、とくに2階のオープンテラス席は最高!
海風に吹かれながら頬張るボリューム満点のサンドイッチは、まさに旅先ならではの贅沢ランチ。コーヒーとの相性もばっちりで、思わず長居したくなる居心地の良さでした。


「海を見ながら食べる」って、それだけで味が何倍にもおいしく感じられるから不思議!
ロイヤル・パビリオン(Royal Pavilion)
ビーチを満喫したあとに足を運んだのがRoyal Pavilion。

ブライトンのカラフルな街並みを歩いていると突然現れるこの建物は、遠目に見ると「えっ、インドの宮殿?」と思うような独特のデザイン。
実はもともと、ジョージ4世が建てた離宮で、外観だけでなく内装までも豪華絢爛!中国風やインド風の装飾が融合したユニークな空間なんです。
館内は写真撮影禁止ですが、天井の繊細な装飾や巨大なシャンデリアがとにかく圧巻で、目に焼き付けたくなる美しさでした。外の庭園は無料で入れるので、ふらっと散歩したり、ピクニック気分で芝生に寝転んだりするのもおすすめ。

私が訪れた日も、あちこちで芝生に座ったり寝転んだりしてリラックスしている人が多く、のんびりした時間が流れていました。
North Laine(ノース・レーン)
ブライトンでビーチと並ぶ人気スポットといえば、やっぱりNorth Laine!
雑貨屋さんやアンティーク/ヴィンテージショップ、レコードショップ、古本屋、居心地のいいカフェなどが並び、散策するだけでワクワクするエリアです。


路地にはカラフルで個性的なストリートアートがあちこちに描かれていて、写真映えもバッチリ。
観光地らしい華やかさと、地元の人たちが大切に守ってきたボヘミアンな空気が同居しており、ゆっくりとウィンドウショッピングをするだけで十分楽しめます。ユニークで可愛いものが好きな人にとっては、まさに天国のようなスポット。



おすすめSHOP 📍DOWSE
ブライトンに来る前から楽しみにしていた雑貨屋さんDOWSE。

カラフルでポップなアイテムがずらりと並び、遊び心あふれる空間に胸が高鳴ります。キッチン雑貨からファッション小物まで、見ているだけでテンションが上がりますよ。

カラフルで可愛いもの好きな私にとっては天国のようなショップ!お値段もかなり良心的なものが揃っていました。
おすすめカフェ 📍Bread and Milk
暑さに負けて立ち寄ったカフェ、Bread and Milk。ここで飲んだピーチアイスティーがとても美味しかったのと雰囲気がとてもよかったのでご紹介。
2012年にオープンして以来、地元民に愛されてきたBread & Milk。North Laineの角に位置しているので、人だかりからちょっと離れて一息つくのにぴったりのスポット。
いただいたピーチアイスティーは絶妙の甘さ加減に炭酸とミントの爽やかさが加わり、暑い夏にぴったりのドリンクでした。


他のドリンクも魅力的なものばかりだったので、North Laineを歩くときの一休みにぜひおすすめ!
おすすめバー兼ギャラリー 📍Helm Gallery
こちらはポップでカラフルな現代アートのギャラリー、Helm Gallery。
1階はギャラリースペースとカフェ&バーが一体になっていて、アートを眺めながらコーヒーやカクテルを楽しめます。


特にカクテルメニューがユニークで、ダークチョコレート×シーソルトのエスプレッソ・マティーニや、メロン×オリーブ×スピリッツといった、ちょっとクセになるような組み合わせがずらり。

小さいながらも個性がぎゅっと詰まった、おしゃれスポットです!
The Lanes(ザ・レーン)
ブライトン駅から海に向かう途中に広がるのがThe Lanes。
細い路地に小さなお店がぎっしり並んでいて、アンティークやジュエリーを扱うお店が多いエリアです。

歩いているだけでまるで宝探しをしている気分。道はくねくねと入り組んでいるので、ちょっと迷子になってしまうのもまた楽しいポイント。
おしゃれなカフェも点在しているので、途中で休憩しながら気ままに散策するのがおすすめです。



夕暮れのビーチ
1日の締めくくりにぴったりなのが、やはり夕暮れのビーチ。街歩きを終え、日が傾きはじめた頃に海辺へ向かうと、夕焼けを目当てに多くの人が集まっていました。

この日は残念ながら雲が広がってしまい、オレンジ色に染まる空は見られませんでしたが、晴れた日には息をのむような美しいサンセットが海と空を彩ります。
運が良ければ、まるで絵画のような光景に出会えるので、ぜひ天気の良い日を狙って訪れてみてください!
ディナーで締めくくり
この日の最後に訪れたのは、ブライトンで大人気のスペイン料理レストランTINTO TAPERIA。
店内は温かみのある雰囲気に包まれていて居心地がよく、平日の夜にもかかわらず私たちが着いてしばらくして満席になる賑わいぶり。


それでもお料理は驚くほどスピーディーに運ばれてきて、スタッフの対応も丁寧で快適に過ごせました。
海辺の街らしくシーフードは新鮮そのもので、しかもロンドンに比べてぐっとリーズナブルに楽しめるのも魅力。散策の余韻を感じながら、美味しい料理で一日を締めくくるのに最高の一軒でした。

ブライトン – どのくらい滞在すべき?
私の場合はお昼の12時半ごろにブライトンに到着し、夜9時ごろの電車でロンドンへ戻りました。ランチをして街を散策し、ビーチやカフェで休憩しつつ観光スポットを回り、最後にディナーまで楽しんで約9時間の滞在。結果的に、見たかった場所はすべて巡ることができ、日帰りでも十分に満足できました!

ただ、ビーチでとことんのんびり過ごしたい人や海水浴を楽しみたい人にとっては、観光やショッピングと両立させるにはややタイトに感じるかもしれません。そういう場合はもっと朝早く出発するか、思い切って一泊してゆったり滞在するのがおすすめです。
おわりに
ロンドンから電車でわずか1時間弱で訪れられるブライトンは、都会の喧騒を離れてリフレッシュするのにぴったりの街。ビーチでのんびりと海風に吹かれたり、カラフルな路地を歩きながらユニークなお店をのぞいたり、歴史的な建物やアートに触れたりと、小さな街ながら楽しみ方は実に多彩。それでいて半日あれば主要スポットをぐるっと巡れるコンパクトさも魅力的で、日帰りで満足できるバランスの良さがあります。ちょっとした旅気分を味わいたいときに、ぜひ足を運んでみてください!